ブラックⅠ-出会い-
ア・イ・シ・テ・ル?
そんなこと言えるわけないでしょーっが!!!
こんな廊下の中心で叫べるわけないでしょーが!!!
周りにはバレないようにククッと喉を押し殺して笑う目の前のレイジが憎たらしくて仕方ない。
そんな感じでレイジがあまりに呑気だから忘れてた。すっかりおふざけモード入ってるから忘れてた。
ピキピキと眉間にシワをよせる彼女達を。
どうやらレイジの事が本当は大好きらしい彼女達を。
けどレイジは忘れて無かったらしい、呑気なくせに、おふざけしてたくせに。
「なぁ、俺のアオイちゃんイジメないでくんねぇ?」
レイジは私の後ろに向かってそう言葉を発する。