ブラックⅠ-出会い-


その後「帰るぞ」と言い張るレイジに着いていくしかなかった私は教室で待ってるであろうイツキを思い出した。



きっと心配してる、いつまでも私が来ないから。


それをレイジに言ったら、




「お前があそこで喧嘩してたのなんて全校生徒が知ってる」



どうやら私ってかなり目立ってたらしい。そしてレイジは私が喧嘩してるって話を聞きつけて、だからあんなナイスなタイミングで来たのかとやけに納得してしまった。



そんな感じでそのままカバンを持たずに倉庫に来てしまった私に、



放課後イツキがスクールバッグを持って帰って来てくれた。




「あーちゃんレイ君とかなりラブラブだったんだって?」




どうやらお昼のあの騒動はすぐに学校中に広がり、そして私とレイジがイチャイチャラブラブしていたって噂が流れたんだとか。



まぁ否定はできない。
けしてイチャイチャラブラブしてたかというとそうでは無いけど…


私が恥ずかしすぎるくらいの告白みたいなのをして、それにノッてきたふざけたレイジの行動。


周りからみたらそう見えたに違いない。


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