ブラックⅠ-出会い-
ベットに寝っころがる私。
その隣に寝っころがるリュウガ。
2人でも十分大きなベットは、あと三人は寝れそうなサイズで、私とリュウガがくっ付く事はないけどそれでも緊張した。
寝るまでそばに居てくれると言ったリュウガはあの後、ベットから降りようとするもんだから
まさかベットの持ち主を追い出すなんて事出来なくて、どうやらベット横の椅子で私が寝るまでそばに居てくれようとしたらしいリュウガを無理矢理引き止めた。
「俺が言った事忘れたのかよ」とかリュウガはなんか言ってたけど、リュウガが私を本気で襲ってくるなんて思ってない。
「リュウガはそんな事しないでしょ」って言ったら小さな溜息を吐かれた。
こっそり隣にいるリュウガを盗み見するとその瞳は閉じられていて、だけど眠ってはいないんだと思う。
本当に私が寝るまでそばに居てくれるらしい。
緊張するな、だけど爽やかなリュウガの香りがなんだか心地良くて
雨の音がなんだか遠くなっていくような気がして
私は気がついたら深い眠りについていた。