ブラックⅠ-出会い-
Sideーリュウガ



透き通るような白い肌に、ツヤのある綺麗な髪。



ぷっくりとした赤く小さな唇は震え、大きく潤んだ瞳からは涙が落ちる。



服を脱がせた時に感じた背中のザラつきにもちろん俺が気がつかないはずもなく



アキがその背に目を見開く。



相当酷いんだと、この仕事をしているアキが顔を歪ませるほどに。




女は小さな声で、



しかしどこか芯のあるスッとした瞳で

そう呟いた。





「……私を、殺して……ください」






< 21 / 376 >

この作品をシェア

pagetop