ブラックⅠ-出会い-



「お前、さっきから何考えてんだ」




頭の中は完全に浴衣の事がエンドレスにぐるぐると回り続けていて



「おい、聞いてんのか」



どうしよう、もうバイトするしかないのか。浴衣買うしかないのか、バイトして、買うしか方法ないのか!!





あぁ!それ以外思いつかない!
それ以外で浴衣をGETする方法なんてない!!



きっとアキさんに相談したらなんとかしてくれるだろうし、リュウガに言えば「買ってやる」とかなんとか言うと思う。



でもそれじゃダメだ!普段からお世話になってるのに、これ以上はダメだ!!




「俺を無視とは良い度胸だ」



「きゃぁ!」と私の声が上がるよりも早くレイジが私の上へと覆いかぶさる。




「ちょ!ちょっと何さ!」




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