ブラックⅠ-出会い-
でも浴衣をGETするためにはどうしてもバイトしないとダメなわけであって、今日の私は手強かった。
睨みつけてレイジに負けないくらい強気で立ち向かった。
「バイトしたい!したいしたいしたい!!」
「ダメだ」
「したいしたいしたいしたいしたいー!!!」
「言うこと聞け」
「なんでよ!なんでよなのよ!バカ!レイジのバカ!!」
多分言い過ぎたんだと思う。俺様神様レイジ様みたいな人に向かって、ちょっと調子に乗り過ぎたんだと思う。
「俺の言うこと聞けねぇのか?」
あまりに怖すぎるその表情に、怖すぎて身体が震えるほどのその表情に
「ご、ごめんなさい…」
もうそれ以上何も言えなくなった。