ブラックⅠ-出会い-



どうしよう、だからといって1人だけ制服で文化祭参加なんて勇気私にはない。



てゆうか無理!絶対無理!!

ただでさえレイジとの事で目立ってるのに、これ以上浮いたら私本当にヤバイって。



家に到着するまで何にも話さない私にレイジは隣で「次言ったらただじゃおかねぇぞ」なんて怖い台詞を吐き出して倉庫へと戻っていった。



もうこうなったらレイジに隠れて秘密でバイトするしかないのかな。



いや、でももしバレた時殺されるかもしれない。本気で。
本当の本気で殺される勢いでキレられるかもしれない。




それだけは避けたい。
何としてでも避けないと今後の自分の人生が危うい。




それにきっと私が勝手な行動を取ってマイナスになるのはレイジだ。
カエデが言ってたみたいに、勝手なことしてもし私が敵のチームに狙われたら困るのはレイジ。



そんな事はできない。




もうしょうがない、アキさんにバイト紹介してもらおう。



アキさんが紹介してくれるバイトならきっとレイジも許してくれるだろうし。



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