ブラックⅠ-出会い-
私のピアスへと視線を向けたリュウガさんは、
「レイジ、牙竜のガキどもだ。お前が処理しろ」
その声に、レイジは深く眉間にシワを寄せる。
「何で俺らが」
そうボヤくレイジにアキさんは鋭い視線を向けると
「あんなザコ、すぐ終わるだろ」
そのアキさんの言葉にニヤリと笑ったレイジは、形の良い唇から見える八重歯はまるで獣を連想させる。
「明日までには片付く」
重たい扉に手をかけると、そのまま部屋を後にした。