ブラックⅠ-出会い-



だからレイジが悪くいわれるとあんなにもムカついたんだ。




だからレイジに抱きしめられるとあんなにもドキドキしたんだ。




だからレイジと自分の違いに胸が痛むんだ。






自分の気持ちを自覚すると、何だか次は無職に心臓が忙しかった。



隣にいるレイジに、いつも隣にいたくせに今さら緊張しちゃうし。



肩に置かれている腕にドキドキしないわけもなかった。多分身体全部の熱がレイジの触れている部分に集中してると思う。



レイジが好き。
自分が気がつかなかっただけで、本当はもうずっと前から好きだったのかもしれない。





まって、レイジも私が好きって事は両想いなの?


でも付き合ってとか言われてない。
いや、そもそも付き合ってるのか。
でもそれはニセモノだし…
付き合ってるって言わないし…




< 271 / 376 >

この作品をシェア

pagetop