ブラックⅠ-出会い-



カエデの言いたいことはすぐに分かった。



レイジは私が怒っていると思っていること。



何で怒っているのか、自分があんな事を言ってしまったからか




だけどどうしたらいいか分からない。
何かを言えばまた私を傷付けて怒らせてしまうかもしれないと。



普段はあんなにも俺様なのに、

「男と話してんじゃねぇよ」とか「他の男に見せてんじゃねぇよ」とかの自分の思ってることを包み隠さず堂々と伝えてくるのに。




私が傷付く事には敏感なレイジ。


いつも自分の気持ちを押し殺して、それをどうでも良い事みたいに押し殺してきたレイジ。




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