ブラックⅠ-出会い-
いや、これは夢だ。
夢に違いない。
レイジは寝てる、レイジは寝てる。
こんな寝ている人にうっかり告白しちゃいましたなんて冗談じゃない。
いや、ちゃんと告白するつもりで来たんだけどね?
もちろんそのつもりだったんだけどね?
でもこんな不意打ちは無しでしょ!!
こんなパターンはいらないよ!!!
それからの私は凄いスピードだったと思う。
バッと立ち上がって「夢だ夢だ」と言い聞かせながら扉に向かって歩いて行く、
うん、ここを出たらきっと現実に戻る!そうに違いない!!
でもその願いは叶わなかった。
もちろんレイジは、そんな私よりも
1枚も2枚も上手だった。