ブラックⅠ-出会い-
「帰るぞ」
倉庫の外はすでに真っ暗で、こーちゃん達と話をしていると、私のスクールバックを持って立っているレイジ。
「うん!今行く!」
こーちゃん達にバイバイと手を振ってレイジの元へと小走りで近付いた。
「今 何時?」
「21時」
きっとこんな夜までここに居たのは初めてかもしれない…
毎日こうやって夜までここで、皆やレイジ達といれたらいいのに。
でもそんな事言えない。
だってレイジにはやることがあって、
私がいちゃダメなのに。
寂しいからって、もっと一緒にいたいからってそんな事言ったらきっとレイジは困る。