ブラックⅠ-出会い-
でもいつか言える日が来たらいいと思う。
寂しいとか
会いたいとか
一緒にいたいとか。
そういう事を、素直に当たり前に伝えられる日が来たら良いと思う。
「なぁ」
「なに?」
バイクに私の鞄を置くと振り返ってこっちを見るレイジ、
「聞きてぇこと、あるんだけど」
学ランの上着を来ないで、黒いパーカーを羽織ってるレイジのはだけたワイシャツの胸元にはシルバーアクセがキラリと光る。
「お前」
「……………」
「あの日、リュウとどこまでした?」