ブラックⅠ-出会い-



キョロキョロと周りを見渡しても、もちろんこんな普通の道路に人なんてそうそういない。




あ!コンビニ!コンビニあるじゃん!




数メートル先にはコンビニ。
そこの前では学校をサボっているのか数人の男子高校生がたむろしている。




私はそこ目掛けてダッシュで走ると、その男子が高校生の前で足を止めた。




「あの、すいません、駅ってどっち方面ですか?」




こんなこと本当は自分で聞いて恥ずかしい。



たかが10分程度で着くはずの駅前、レイジがいないとそんな事さえも知らない自分を恥じた。



もちろん目の前の男子高校生たちも、「え?」みたいな感じで私を見ている。




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