ブラックⅠ-出会い-
「あ、大丈夫…」
「てゆか何年生?」
「1年です…」
何だか全然会話が関係ない方向に進んでるんですけど、早くしないと時間ないのに
「どうりで可愛いわけだ!駅なんか行かないでさ!お兄さん達と遊ばない?」
私の顔を覗き込んでいた茶髪の男の人が、一歩近付いて腕を掴む。
「いや!あの、急いでて!」
「焦ってる、可愛いー」なんて訳の分からない事を言い出す。
なにこの人話し聞いてない!
「あの!離して!」
「ダメだって!遊ぼーよ!」
「やだ!」