ブラックⅠ-出会い-



見付けてくれたのがアキさんで良かったと思う。



イツキやカエデだったらきっと怒られてたし、レイジなんてもってのほかだ。



しばらく外出禁止とかになっちゃってたかもしれない。




開けられたドアから助手席に入ると、中には誰もいなくて




「あれ?リュウガは?」



「あいつは仕事だよ」



あの日の事を思い出す。


キラキラした街、綺麗なお姉さんに腕を絡ませられている無表情のリュウガ。




リュウガはあの仕事が好きでやっているんだろうか。






< 312 / 376 >

この作品をシェア

pagetop