ブラックⅠ-出会い-



私にはあっちの世界の仕事とか、よくわからないし




受け継がなきゃならない事とかもよくわからない。




でも、あの時のリュウガは
どっからどう見てもその仕事が楽しそうでやりたい感じには見えなかった。




そりゃあ、仕事を好きな人なんて
きっと世の中ほとんどいない。



自分がやりたくて好きな事を仕事にしている人なんてほんの一握りだと思う。




けどリュウガは何か違ってた。



仕事がやりたくないとか、仕事が嫌いとかそんな簡単な事じゃないんじゃないかって。




きっと生まれた時からリュウガがこの仕事をやることは決まっていた、そしてそれにきっと拒否権もなにもない。




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