ブラックⅠ-出会い-
「そのかわり、約束して」
「約束?」
「これからは勝手に一人で出かけない事、困った事がある時は必ず連絡してくる事」
「はい…ごめんなさい」
「本来アオイちゃんは謝らなくて良いんだ。悪いのはこっちだからね、今どき女子高生に一人で出掛けるななんて可笑しな話しだし」
「ごめんね」と小さく呟くアキさんは、本当に申し訳なさそうに私に謝る。
「でもさ、何かあったら傷付くのはアオイちゃんなんだ」
レイジと一緒にいるかぎり、ブラストやリュウガさんの世界と関わる限りそれはきっても切り離せない現実。
「でももちろん、守れなかった側だって相当傷を負う。どうして守れなかったんだって、自分達のせいだって」
きっとそれはレイジやイツキ達を指してる言葉
「そしてそれを見たアオイちゃんは、きっと後悔して、悔やんで、また傷を作ることになる」