ブラックⅠ-出会い-
「裏門にいるから来いってよ」
「え?行っていいの?」
ただでさえ鋭い視線をさらに鋭くして私を視界に入れる。
「あぁ」
全然行って良いって感じの表情じゃないけど、
「やったぁ!!」
あまりに大きな声で私が喜んだもんだから、
「お前そんなにアキと二人で出掛けてぇのかよ」と言ったレイジは、不機嫌そうというより少し詰まらなそうで
あげく「帰ってきたら覚えとけよ」なんて言われた。
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