ブラックⅠ-出会い-
急いで部屋に戻って制服に着替えると、次にリビングに行った時にはすでにレイジが起きて来ていて
「おはよう!」
「おう」
いつも学ランの中に黒のパーカーを着ているレイジ、今日ももちろんそのスタイルで、実は今日そのファッションを真似してみていたりする私。
「ねぇねぇレイジ見て!」
「あ?」
眠たそうにあくびをしながらソファーでダラけてるレイジの前まで行くと、ブレザーのしたの自分の着ているパーカーを引っ張った。
「おそろい!」
じーっと見つめる目の前のレイジは、一瞬何の事を言っていたのか分からなかったらしく、少ししてからフッと口角を上げて笑う。