ブラックⅠ-出会い-



朝からクッキーを作った達成感と、早く皆に渡したい気持ちでうずうずする。



こんなに楽しみなクリスマスは初めてかもしれない、




むしろ今までクリスマスを楽しみにしていた記憶がない。




レイジはやたらニコニコしている私の手を自分の方へ引き寄せると、腰に腕を回して




「なにお前、可愛いんだけど」




カーッと一気に上昇していく血圧、
きっと私の顔は今真っ赤に違いない。




そんな私を見たレイジは、余裕そうにもう一度フッと意地悪そうに笑った。




なんだか、私ばっかりがドキドキしてる気がする!私ばっかり余裕がないきがする!!



いつか私もレイジをドキドキさせられる時は来るのかな、




多分私は、どんなに一緒にいても
どんなに付き合いが長くなっても

一生レイジにドキドキしてる気がする。





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