ブラックⅠ-出会い-



「朝から仲良しさんだねー」そんな事を言いながら登場したのはアキさん。




顔を真っ赤にする私とは裏腹に




「んだよ、邪魔すんじゃねぇよ」




やっぱり余裕なレイジ。




「別に邪魔するつもりは無かったけど、そろそろリュウガが来るから離れた方がいいんじゃないか」




そりゃ大変だ!アキさんに見られてリュウガにまで見られるなんて恥ずかしすぎてダメだ!!



「レイジ…離して」




アキさんの言葉を聞いてもちっとも離そうとしないレイジに視線を向けるけど、その表情は何故か無表情でアキさんを見ている。




「俺は、引くつもりなんかねぇよ」




はい?なんの話し?




「そうリュウガに言っとけ」




何だかよく分からないけど、偉そうにいったレイジは私から離れて立ち上がるとバイクのキーを手に取る。




「いやいや、自分で言えよな、俺を巻き込まないでくれ」




呆れたように、困ったように笑うアキさんは何処か楽しそうに両手をバンザイして首を横にふった。



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