ブラックⅠ-出会い-
ちぇ……
でもしょうがない、レイジが危ないって言うなら。
私を心配して言ってくれてることくらい分かるから、私はそれ以上何も言わなかった。
倉庫に着くと、下にいたメンバーにもクッキーを配った。
皆喜んでくれて、お返しにお菓子やら飲み物やらをたくさんもらった。
「そう言えばアオイちゃん、今日はレイジとオソロイなんだね」
カエデは私とレイジを交互に見ながらニコリと微笑む。
「うん!そうなの!オソロイなの!」
って言っても私が勝手に真似しただけだけど!
「学校でも、2人の服装オソロイだって噂になってたみたいだよ」
え!そうだったの!?
皆本当によく見てるな。
カエデはいつも一緒だから気がついても可笑しくないけど、まさか他の人達まで気が付いてるとはびっくり。