ブラックⅠ-出会い-
その瞬間、過去の記憶がフラッシュバックして
足元がふらつく。
手には変な汗が滲み、それを握りしめる力さえない。
まるでたった今、背中に熱いモノが押し付けられたような感覚さえして
恐怖で膝から崩れ落ちた。
「…はぁッ…はぁ…はぁ」
呼吸は乱れ胸で大きく息を吸うも上手く吸えず、酸素が足りていない。
そんな私の異変に気が付き、私より少し前を歩いていたレイジが私の元へと急いで駆け寄る