ブラックⅠ-出会い-


バタバタと数人の足音が聞こえてきて、それからすぐしてだったと思う。



私の口へと当てられた袋。




「ゆっくり息吸え」



私の口元の袋は大きく開いたり縮んだり。




少しして呼吸が良くなると、レイジが袋をそっと外してくれた。




レイジに見られてしまった。
こんなところを………



どうしようもなく苦しさが込み上げてきて、私の瞳からはふと一粒の水滴が落ちていく。



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