ブラックⅠ-出会い-


「アオイ、お前に話したい事がある」




少し落ち着いてからだと思う。
レイジがそう言って立ち上がると私の腕を引いて歩き出す。



連れて来られたのは倉庫の奥にある二階建ての建物の中。




「座れ」




黒いソファーに座らせられた私にレイジがお茶を手渡す。




「ありがとう」




それを口に一口だけ含んで
ゴクリと喉を潤わせた。



何を言われるのか、嫌な空気が私を緊張の世界へと引き込む。




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