ブラックⅠ-出会い-
「俺はここの、ブラストの総長。」
そ、総長?
総長って事は一番偉いってことじゃん
一番強いってことじゃん!
「そんで昨日俺らは牙竜を潰した。リュウの命令でな」
郁也達が潰された。
それは確実に私のせいだ…
「私のせいで…」
小さく呟いた声は今にもかき消されそうで
「いや、別にお前のせいじゃねぇ。どのみちあいつらは潰す予定だった。それが少し早まっただけだ」
でも、きっと私がリュウガさんに助けをもとめなければ、少なくとも今はまだ牙竜は存在していたはずだ…
「悔やむ事はねぇ、お前がリュウに助けを求めたんじゃねぇ。リュウがお前を助けたんだ」