ブラックⅠ-出会い-



私が求めたんじゃない。

リュウガさんが私を助けた?




「リュウがあそこに来た奴に対して、金以外で誰か助けたのを俺は初めて見た。」




「…え?」




「あいつは他人に興味なんかねぇ、なのにお前を助けた」




他人に興味がないリュウガさんが私を助けた。

何で、なんでお金なんか何も持っていない私を助けてくれたんだろう。




それはどうやらレイジにとって、とても不思議でそして驚いたのだと話してくれた。





「だからお前が気にする必要なんかない。あいつがしたことだ」




「……でも」




「牙竜はルールも何もねぇ腐ったチームだった。どうにしろ潰してた」





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