ブラックⅠ-出会い-
ただただボーッとリュウガさんの綺麗な顔を見つめていると、
ミネラルウォーターを机に置いたリュウガさんは、L字型になっている私とは反対側のソファーへと深く腰をかけた。
私、部屋戻った方がいいの?
邪魔?
いや、でも今いきなりここからでて行くのもおかしな話した。
きっとリュウガさんが変に思う。
「アオイ」
色気のある低くよく通る声、
何故だかすごく緊張した。
そんな声で自分の名前を呼ばれたからなのか、それともリュウガさんが私の名前を覚えていた事に対しての驚きなのか
私の背中は緊張でピンっと伸びきった何とも変な姿勢。