ブラックⅠ-出会い-
「起きてくださーい」
今度はさっきよりも少し大きな声で身体をゆする。
このままじゃ学校に遅刻しちゃうよ。
それよりなにより
「レイジに遅いって怒られちゃう…」
小さくそう呟いた時だった、
「きゃあっ!」
グルっと反転した視界、
その先にはシーツでも天井でもなく、視界いっぱいに広がるリュウガさんの顔。
「もうそんな関係か」
「え?」
「俺は違げぇのに」
「………」
リュウガさんが何を言っいるいのか全くわからない、
でとそれは私の理解力が悪いのか、それともこの体制のせいなのか。
いきなり反転させられた身体は、リュウガさんによって上から覆いかぶされて腕を掴まれた状態。
なんでこんな事になってるのか全く理解できるはずもなく、心臓がうるさい