ブラックⅠ-出会い-
そもそも何でこんな事になってるんだ。
「言え」
鋭く突き刺さる目の前の視線はどこか色気を帯びていて、私には完全に毒だ。
「……リュウ…ガ…」
その視線に耐えきれず言葉を発する私に
、リュウガさんは満足そうに口角を片方持ち上げると
「これからそう呼べ」
えー!?!?
無理無理!
「そんなの無理です!!」そう声を出そうとした時だった。
コンコンと軽いノック音に
「朝からイチャこいてないで、早く仕事行ってくれるかな」
内側に開かれたドアに背を預けて腕組みをしているアキさんの姿