ブラックⅠ-出会い-
「あの、リュウガさん…」
私におおいかぶさったままのリュウガさんを視界に入れながら小さな声を出すと
「呼び捨て」とギロリと睨まれたので、もう一度「リュウガ」と小さく呟く。
どおやらその時の私があまりに恥ずかしそうにしてたのか
「お前顔赤けぇ」
「だって!年上の人を呼び捨てになんてしたことないから…」
「あと、敬語もやめろ」
えー!
リュウガさんは私にとっての難題を次から次へと押し付けて来る…
「それは、絶対ですか…?」
「あぁ」
「…………」
まるで王様のように、この世界をすべて支配しているかのような、魅惑的で魅力的な笑顔を私に向けた。