ブラックⅠ-出会い-
その笑顔を見ていると、何だか胸が苦しくなる。
リュウガさんは俺のために生きろ。と言ったのに私は何も出来ていない。
それどころか完全にお世話になってるだけ…
ベットから起き上がったリュウガさんは大きなクローゼットへと向かうと、スーツとワイシャツを取り出し、Tシャツを脱ぎ捨てて
「ちょっ!」
目の前には美しすぎるボディーラインをあらわにしたリュウガさん。
「あの!私先にいきます!」
火照る顔を押さえながら勢い良くベットから飛び降りると、グイっと腕を引かれ前進する。
「きゃあ!」
引いた腕を腰に巻き付け私に密着するリュウガさんは、ワイシャツを羽織っただけでボタンを止めてないため直接私へと肌が触れる。
「リュウガさん、離して!」
ドキドキしすぎて口から心臓が飛び出そうだ。
「リュウガ、だろ?」
首を傾げながら私へ問うその顔は、色気の塊としか思えない