ブラックⅠ-出会い-



「あ?」





何故か機嫌の悪いレイジに、それに反発するかのようなリュウガの低い声。




「行くぞ」



「あ!」




えっと行きたいのはやまやまなんだけど、リュウガが離してくれない。



私はリュウガの胸の中で、機嫌の悪いレイジと何故か怒っているリュウガの顔を交差に見るしか出来なくて





「はいはい!そこまで〜、君ら良い加減にしなよ?アオイちゃんが可哀想だ。それにリュウガ、さっさと仕事に行けって言ったろ?」




あまりに戻ってこない私達に痺れを切らしたらしいアキさんの2度目の登場に、




リュウガは舌打ちをすると、私をすんなり離した。




どうやらリュウガはアキさんに弱いらしい。




< 95 / 376 >

この作品をシェア

pagetop