ブラックⅠ-出会い-



「あーちゃん!おっはよー!」



後ろから大きな声が聞こえてきたかと思うと背中にポンっと叩かれる衝撃を受けて思わず前のめりになる。



「朝からデケェ声出すんじゃねーよ」



「何レイ君は怒ってんのー?ご機嫌斜めじゃん」



すこぶる機嫌の悪いレイに向かってとびきりの笑顔を向けるイツキは朝から元気いっぱいで




「ねぇねぇそう言えば聞いたー?あの噂!」




レイジの機嫌の悪さなんか気にする事もなく話を進める。



「ウワサ?」



呟く私にイツキは口に手を当てニヤリと笑ってみせる。



「レイ君とあーちゃんが付き合ってるってうーわーさ!」



私とレイが付き合ってる………




「はぁ!?なにそれ!」



ギョッと目を見開く私にイツキはキャッキャと楽しそうに笑いながら歩き出す。



「レイ君聞いたよ〜昨日あーちゃんと廊下でイチャついてたんだって?まぁワザとやったんだろうけどさ」



イチャついて!?それってもしかして昨日の朝の話し!?てゆうかワザとってなにさ!どういうことよ!!




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