”愛を知らないキミへ”

・・・あ。 もうこんな時間。

彼を見つめた後、しばらくぼーっとしてしまったせいか、
いつの間にか先生の話も終盤へと進んでいた。

でも、私は彼のことで頭がいっぱいだった。

・・・別に、恋とかではない。

ただ、頭の中にはあの瞳が何度も蘇り、
先程の光景が鮮明に映し出される。


・・・名前、なんていうのかなぁ。


一度でいいから、近くで見てみたい。

あの、黒く 澄んだ、美しい瞳を。






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