”愛を知らないキミへ”
春宮 蒼空
入学式から10日。
「 美桜-!! 次移動教室だよ!! ]
「 ほんと? ちょっと待ってて。 」
・・・友達が出来るか不安だったけど、
入学式の翌日、ある女の子が私に話しかけてくれた。
『 美桜ちゃん・・・だよね!!
よかったら一緒に帰らない? 』
・・・その一言で、
どれだけ私は救われただろうか。
中学の頃から引っ込み思案の私は、
積極的の声をかけれなくて、
辛い思いをしてきた。
・・・だから葵には、本当に感謝いている。
「 美桜ー? 何やってんのよー。
遅れるわよ? 」
「 ・・・あっ ごめんごめん!!
今行くー。 」
ドアにもたれ掛りながら
私を待っていてくれた葵のもとへと、私は走った。