気づかなかった…
「恋愛してる場合じゃないって言いたいんですか?」

「よくわかったな」

「分かりますよ、今まで腐るほど見てきたんですから」
そう発言すると桐野が立ち
「ちょっと!なにそれ!腐るって何よ!」

「そんまんま」

「はぁ?自分に恋人が居ないからってうちらに八つ当たりしないでよ!」

「居ないんじゃなくて、作りたくないの」

「それでウザイとか思うわけ?」

「あぁ」

「自己中!何自分中心で世界回そうとしてんのよ!」

「そこまで言ってない、まぁラブラブで点がとれるならあたしも先生たちもなんにも言わないと思う」

「…」

桐野が黙った、返す言葉を失ったか?
「…なくなれば良いのに」
え?

桐野が泣きながら言う

「アンタなんかいなくなれば良いのに!」

「いなくなれるもんならなりたいね」


「じゃあこれから遠藤を幽霊扱いしようぜ」
後ろの男子が言う

「いいねー!」
「さんせー!」
「もんくなーし!」
「やろやろー!」

「こら、止めなさい」
先生が止めに入った

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