星月夜のマーメイド
再会



あれから半年以上経った。


光輝は無事に大学に進学し、東京で一人暮らしを始めていた。


9月の連休で遊んだ後は、光輝はひたむきに勉学に励んだ。


その後すっかり遊び慣れてしまった史也は、受験校全て不合格というお粗末な結果を出した。


「俺が東京出るまで、都会っ子になるなよなー。」と昔流行った歌のような古臭いセリフで送り出してくれた。



(史也今ごろ予備校頑張ってるかな?)



大学生活も始まり、何となく友達もできた。


周りはサークル探しに勤しんでいたが、特別興味のあるサークルもなく、友達に無理やり連れて行かれ入部したテニス同好会も、結局1度しか参加していない。


目下バイト探しの毎日だ。






そんな普通の毎日を送っていた光輝に、それは突然やってきた。





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