星月夜のマーメイド
☆
光輝は読書が得意な方である。
というよりも好きだ。
文学からミステリー、エッセーなど何でも読むタイプだ。
借りた翌日、早速返却に行ったものの会えなかったせいか、無性に彼女に会いたくなっていた。
(今日もいるかな?)
図書館に着くなり受付カウンターをチラリと見る。
(いない…。今日も休みなのかな?)
ガックリ肩を落としながら、参考書がある二階に上がった。
特に今すぐ必要はないが、何か探さないと疾しい気持ちで来ている事に何となくこっ恥ずかしい。
ガン!!
館内をウロウロしていたら何かにぶつかってしまった。
バサバサバサバサ…
一瞬真っ暗になって、あっ!と気がついた。
崩れた本の下敷きになっていたからだ。
「スミマセン、大丈夫ですか?」
顔を上げ声のする方を見ると、息が止まった。
(マーメイド…。)
光輝は読書が得意な方である。
というよりも好きだ。
文学からミステリー、エッセーなど何でも読むタイプだ。
借りた翌日、早速返却に行ったものの会えなかったせいか、無性に彼女に会いたくなっていた。
(今日もいるかな?)
図書館に着くなり受付カウンターをチラリと見る。
(いない…。今日も休みなのかな?)
ガックリ肩を落としながら、参考書がある二階に上がった。
特に今すぐ必要はないが、何か探さないと疾しい気持ちで来ている事に何となくこっ恥ずかしい。
ガン!!
館内をウロウロしていたら何かにぶつかってしまった。
バサバサバサバサ…
一瞬真っ暗になって、あっ!と気がついた。
崩れた本の下敷きになっていたからだ。
「スミマセン、大丈夫ですか?」
顔を上げ声のする方を見ると、息が止まった。
(マーメイド…。)