星月夜のマーメイド


「お前さ、もしかして好きな人出来た?」


ブーツ


飲んでいたコーヒーを吹き出し、真っ赤な顔になった。


「きったねーな!」


「お前が変なこというからだぞ!」


「俺様に隠し事なんかできねーよ。ほれ、言ってみ。楽になるぜ。」


案外鋭い史也の押しに負けて、エレンさんの事を光輝は包み隠さず話した。


史也の優しさに触れ、光輝もどこかホッとしたような感じがした。





「俺今から東京見物して、明日帰る前に図書館寄って彼女見てくるわー。」



その日1日羽を伸ばした史也は、翌日図書館に寄ってエレンを確認した後地元に帰っていった。



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