星月夜のマーメイド
決別
☆
試験も終わり結果も順調だった光輝は、ある夜エレンを見かける。
バイトの先輩・早田が誕生日を迎え成人したお祝いするぞと居酒屋に誘われたのは、月も星も瞬く秋の夜。
「早田さん、飲み過ぎですよー。」
「わりいわりい、チョイと飲み過ぎたー。」早田の肩を担いでタクシーを待っている時だった。
(あれっ?エレンさん?)
反対側の歩道を足早に歩くエレンと、その後ろからエレンの名前を呼ぶ男。
(もしかして…ダンナ?)
遠目だがエレンは泣いているように見える。
その光景を目の当たりにし、光輝は無性に腹がたってきた。
停まったタクシーに早田を押し込み叫んだ。
「早田さんスミマセン!自力でお願いします。」
住所を告げると光輝はエレンの向かった方向に駆け出した。
(俺、何で追いかけてんだ?もしかしたら夫婦喧嘩かもしれないのに。でも…。)
唯ならぬ状況に感じた光輝は、ダンナがいるかもしれない事も考えず、エレンを探し歩いた。
試験も終わり結果も順調だった光輝は、ある夜エレンを見かける。
バイトの先輩・早田が誕生日を迎え成人したお祝いするぞと居酒屋に誘われたのは、月も星も瞬く秋の夜。
「早田さん、飲み過ぎですよー。」
「わりいわりい、チョイと飲み過ぎたー。」早田の肩を担いでタクシーを待っている時だった。
(あれっ?エレンさん?)
反対側の歩道を足早に歩くエレンと、その後ろからエレンの名前を呼ぶ男。
(もしかして…ダンナ?)
遠目だがエレンは泣いているように見える。
その光景を目の当たりにし、光輝は無性に腹がたってきた。
停まったタクシーに早田を押し込み叫んだ。
「早田さんスミマセン!自力でお願いします。」
住所を告げると光輝はエレンの向かった方向に駆け出した。
(俺、何で追いかけてんだ?もしかしたら夫婦喧嘩かもしれないのに。でも…。)
唯ならぬ状況に感じた光輝は、ダンナがいるかもしれない事も考えず、エレンを探し歩いた。