星月夜のマーメイド
余りにも興奮して寝付けなかったのか、結局寝坊してしまった。
東京駅の新幹線ホームにやっとの事で辿り着いたのは10時10分前だった。
(もう乗ってしまった?)
端から順番に探しているが、やはり簡単にはみつからない。
(頼む…。エレンさん…。)
光輝の願いが通じたのか、丁度乗ろうとしていたエレンの姿を見つけた。
「エレンさん!!」
「光輝君…?」
「良かった、間に合った。」
「どうして?中島さんに聞いたの?」