星月夜のマーメイド


月明かりに照らされた、白い服。



潮風になびく、長い髪。



静かな波の音にかき消される、涙声。





足を揃え月を見上げていたその女性は、まるで人魚姫のようだった。





(何でこんなところに?)






その美しい姿に一瞬で心を奪われてしまった光輝は、その場からしばらく離れる事が出来なかった。





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