この願いが許されるのならば
亜美の気持ちなんか知らなかった、俺。

「先輩が好きなんです。」


あの日、俺は亜美を不安にさせた。
「もうちょっと、返事待って?」





あの日、俺は亜美に期待させた。
「付き合ったら2人きりのがいーの?」





あの日、俺は亜美を泣かせた。

「亜美の事、好きじゃない。普通。詩織も普通。」




あの日、俺は驚いた。


「俺が詩織好きだって?は?」




あの日、俺は亜美に嫌われた。

「ホワイトデー返さないかも。」








あの日、俺はまた亜美を泣かせた。

「お返し欲しいの?シャーペンとかでいーい?」







あの日、俺は自分を嫌いになった。

「俺には野球が全て。」









あの日、俺はまた亜美を苦しめた。
「ごめん、許して欲しい。」
















あの日、俺は亜美を


















苦しめた。











あの日、俺は亜美に
































強引にキスをした。


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