【短編集】ライン
イエローライン
太陽がまぶしくて、思わず目をつむった。
「俺んこと、嫌いか?」
タイミングが悪かった。
向かい合ってすぐ、目なんか瞑ったから。
尋ねる彼は、眉間に薄くシワをよせて、寂しそうな顔だった。
だけど、否定しないのは、なんとなく私も寂しくなったから。
太陽と彼の方を向いたまま、どうしたらいいんだろうって顔をしてやった。
私が、確信犯なのか。
彼が、気づいていたのか。