52歳のホワイトデー
新年会の幹事は、あいつらに押し付けられた。

あたしには荷が重いし~とか、
仕事で手いっぱいで~とか、
やたら語尾ばっかり伸ばして、幹事長である遠藤さんの控え目なお願いを断っていた。


人の好い遠藤さんが困っていたので、
最後に打診を受けた私は、断ることができなかったのだ。

幹事長、遠藤さん。
会計、私。
他にも各部署に幹事が数名。

あほ女たちは、
斉藤さん、しっかり者だし適任~!とか、
よく見ると遠藤さんとお似合いかも~とか、
適当なことを言って、私を幹事にまつり上げた。
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