ハツばあ
やっぱり。
すごい時代を生きてきたよね。
そこでもし、
一発バンって撃たれてたら、
彼と出会うこともなかったんだ。
今、
こうして一緒にお茶を飲むこともなかったんだ。
青空を見上げて思う。
「平和だね。」
「あー、そうだな。」
いつの間にか出した声に、
ハツばあも答えた。
「お昼は酸っぱいのがたべたいなあ、
ゆきちゃん。」
「はーい。
なんか酢の物作るよ。」
わざと酸っぱく作る。
驚かせてまた入れ歯が出る。
ケラケラまた笑う。
「ゆきちゃん、酸っぱすぎ。」
「ごめーん。」
たまに、
本当にたまに、
同居も楽しい。
すごい時代を生きてきたよね。
そこでもし、
一発バンって撃たれてたら、
彼と出会うこともなかったんだ。
今、
こうして一緒にお茶を飲むこともなかったんだ。
青空を見上げて思う。
「平和だね。」
「あー、そうだな。」
いつの間にか出した声に、
ハツばあも答えた。
「お昼は酸っぱいのがたべたいなあ、
ゆきちゃん。」
「はーい。
なんか酢の物作るよ。」
わざと酸っぱく作る。
驚かせてまた入れ歯が出る。
ケラケラまた笑う。
「ゆきちゃん、酸っぱすぎ。」
「ごめーん。」
たまに、
本当にたまに、
同居も楽しい。