トイレの神様‐いいえ、ただの野次馬です‐
「お前に松本さんの何がわかる!」



「お前こそ、松本さんの何を知ってる!」



「松本さんは天使なんだぞ! お前のような筋肉バカがおいそれと触れていい人じゃない」



「その天使を守る為の力だ。お前こそ、その贅肉から噴き出す油を天使につける気か!? 天使が穢れる!」



「なにおう!?」



「ほんとに触れたら駄目なのはどっちか、冷静になって考えてみろよ」





ぎゃあぎゃあと騒ぎ、口だけでは収まらなくなってきた。

遠巻きに勝負の行く末を見守っていた男子も、そろそろ止めに入るべきか悩んでいたところで。




「男子早くして!」

「うちらもう決まったんだけど!」



早々に決めた女子からの野次が飛ぶ。



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