転校生のカノジョのヒミツ
転校四日め(金)
俺だけは、彼女とであって、五日目。
今日は、やっぱり、
「あさっての買い物どうするんですか?」
機嫌が悪い。
「・・・もう週末かぁ・・・。」
「で、どうするんですか?」
「えーーと。じゃあ、十時に駅前集合でいいんじゃね?」
よくわからないが。
「はい。了解です。」
たったそれだけで、相変わらず無表情。
「なぁ、一方さん?」
「雪菜です。」
「ゆゆきなさん。」
「何ですか?」
「学校大丈夫?」
もしかしたら、いじめかも・・・
「はい、すっごく嬉しいです。」
ここで無表情彼女は口角をほんのちょっと上げて優しそうに
愛おしそうに言った。
ほんのちょっとの変化が俺を安心させた。